横浜市会議員 公明党所属 仁田まさとし
シャープな感性、ホットな心 仁田まさとしの議員活動をご報告します。
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■ 市会常任委員会で東北へ視察調査

私が副委員長を務める政策・総務・財政常任委員会として、10月19日〜21日に仙台市、気仙沼市、福島県に視察調査へ赴きました。

1. 東北大学大学院経済学研究科震災復興研究センター

 東北大学が中心となって、東北地方の各大学、東北経済連合会、東北経済産業局などが連携協力し、地域復興に向け震災復興研究センターが設置されています。
 10月1日には、「東日本大震災からの地域経済復興への提言−被災地の大学として何を学び、伝え、創るのか−」と題し地域産業復興調査研究シンポジウムが開催されています。
 私は、この提言がどのような過程で活かされていくのかとの観点を質疑しました。今後ともこの提言を深めていくとのことですが、施策に反映されることを期待しています。

2. 経済産業省東北経済産業局

 訪問した東北経済産業局は、8カ所ある経済産業省の支所の一つで日本の経済、産業活性化施策、エネルギーや資源関係の施策を行う部署です。
 この7月には「産業復興アクションプラン東北」が作成されました。アクションプランでは、「地域産業」の再生、「東北らしい」社会の再生、「産業基盤」の再生、「東北の発信」と体制の整備が盛り込まれています。

3. 気仙沼・本吉地域広域行政事務組合消防本部

 強大な津波が襲ってくる様子が16分にわたり収められている映像が放映されました。
 23基ある石油タンクのうち22基が流出し、転倒したタンクから流出した漁船用燃料の重油等に引火して大規模な火災も発生していました。400トン超の大型漁船が津波により押し出され座礁、転覆する場面もありました。

 その後、現地を視察しましたが、地盤沈下が激しく、潮が満ちると浸水を心配する毎日とのことです。また、高知や宮崎などからの漁船が係留されていました。

4. 気仙沼市

 気仙沼市の震災復興計画の副題は「海と生きる」とありました。気仙沼は「海で」生活していたのではなく、「海と」生活していたとし、いまを生きる世代が再び海の可能性を信じ、復興をなしとげることが犠牲者への供養となり、次世代への希望とのメッセージとのことです。

5. 福島県

 福島県内の市町村に対する財政支援や大震災後の復旧・復興に向けた組織体制の強化や原子力災害に対応した組織体制の整備が行われていました。
 また、この8月に策定された福島県復興ビジョンに対し策定過程で行われたパブリックコメントは2,000件を数えたとのことです。